入院した父親を介護するために、二度と帰るつもりのなかった「見晴らしガ丘」に戻ってきた沙也加は、子どもの頃に通ったおにぎり屋が、まだ営業していることに気がついて――。<br />第15回(1986年度)日本漫画家協会賞・優秀賞を受賞した『見晴らしガ丘にて』から三十余年。<br />東京近郊の住宅地で‘今’を生きる人々を描いた近藤ようこの連作シリーズ、待望の単行本化。<br />プロローグとエピローグに「宇宙爺」(前・後)を描き下ろし。<br />