「オープンホーダ」――それは、異なる団体、異なる流儀、異なるカポエイラを持った者たちが出会い、交わり、戦う場所。<br />空手家・甲斐圭との暗闘を切り抜けた一里は、純粋格闘としてのカポエイラを標榜する団体「ルータ・ルータ・ルータ」のメンバー朱摩羚(しゅまれい)と出会う。<br />これまでの優しいカポエイラとは異なり暗く、苛烈な、カポエイラ。<br />それはB・Jワークショップの持つ晦冥と、どこか親しかった。<br />何かを護ろうとするたびに、何かが壊れていく。<br />邂逅と喪失の第4巻。<br />