明治時代、武家出身の静(しず)と凪は互いに惹かれあうものの、旧時代の価値観に凝り固まり、自身の‘好き’という‘恋心’すら分からずにいた。<br />それでも、‘デート’を積み重ね、確かに距離は縮まってきた。<br />しかし、薩摩出身の凪は西南戦争に巻き込まれ、静とは離れ離れになることに…。<br />‘日本の初恋’…義務と権利に揺れる武家の姫・静が選んだ決断は――。<br />