佐久良ハルは、いつも無愛想で笑わない女。<br />そんなハルがひと月前から住んでいるのは、‘女の泣き声が止まない家’。<br />そう、巷で「事故物件」と呼ばれるもの。<br />主に居住者が何らかの不慮の理由で亡くなった物件を指すが、その原因は様々。<br />そこには人々の念と情が渦巻いていて―。<br />長浜幸子が描く、新しいスリルが今、始まる―。<br />