黒瀬令児(くろせれいじ)は、家族、教師、幼馴染、アイドル、小説家、そしてこの町。<br />そのすべてに縛られながら’ただ’生きていた。<br />幼馴染3人は町から逃れるように東京に向かった。<br />再会した小説家は、死を目前に’アビス’について語りだす。<br />少年の生きることに希望はあるのか。<br />この先に光はあるのか。<br />’今’を映し出すワールドエンド・ボーイミーツガール、第十章――。<br />