諸星大二郎の代表作であり異色作『マッドメン』。<br />文明とは縁の遠いパプアニューギニアの奥地を舞台に、少数民族ガワン族の少年・コドワと、人類学者の父を持つ日本人少女・波子の運命を描く。<br />作品全体を通して文化人類学・民俗学の要素が散りばめられており、現地専門員や研究者からの評価も極めて高い。<br />著者の想像のみで描かれたフィクションが、読む人を圧倒するリアルさで迫ってくるという傑作。<br />読後、神話世界と現代世界が結ばれる不思議な感覚を味わうことができます。<br />