T大を休学し、貧しい生活を送る瀬島龍一。<br />彼のもとに届いた母からの手紙には、田舎に暮らす母と妹マリエの近況が書かれていた。<br />「ようやく運が上向いてきた」―そう語る母だが、手紙を読み進めていくと、到底許しがたい事実が判明し、憤る龍一。<br />「自分ができることは、やはりアレしかないのか――?」自問自答を繰り返し、苦悩する彼はとうとう…