鬼の餌じゃありません(単話)
「このまま死ぬか俺に力を渡すかどちらかだ……選べ」首を絞められ息ができない蘇芳に彼はそう囁き、貪るように口づけて――。
売れない小説家の鞍羽蘇芳(くらは すおう)はとあるきっかけから、古い家の留守を守ることになる。
そこは人里離れた日本家屋。
家の奥には「絶対に入らんように」と言われた蔵がある――。
ある雷雨の日、その蔵から物音が聞こえることに気づいた蘇芳は、確認のために蔵を開けてしまう。
そこで彼が見たのは、格子の中に封印された人間ではない――鬼の姿だった。
「お前、顔はむかつくが精は美味い」封印を解くための力――精を欲しがり、蘇芳を喰おうとする鬼と一緒に暮らすことになり……!?
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