突然迫ってきた走汰を拒めなかった歩向。<br />そんな歩向の沈んだ様子を見た娘の塁花は、走汰の元へと向かう。<br />塁花を追いかけながら、彼の頭をよぎったのは昔の記憶で…。<br />妻・立花、そしてその弟である走汰との出会い。<br />幼い頃から、人の顔が別の物として見えていたのに何故か走汰の顔だけは、鮮明に歩向の目に飛び込んできて――。<br />