コオリオニ
1990年代、北海道――全国を震撼させる警察の不祥事が明らかになっっていく……! 道警のエース・鬼戸 圭輔(きど けいすけ)は、父親と同じ警察官になった。
父親は上司から命じられた汚職に背いたことで左遷、酒に溺れ母親への暴力を繰り返した。
父親の不遇を見てきた鬼戸は「言われた通りのことだけをする」ことが警察官人生だと考え、全ての決断において周囲の期待に応えることを選んできた。
潜入捜査の失敗後は以前にも増して汚れ仕事に手を染めるようになるが、そんな鬼戸を警察は持て余しはじめるようになる。
窮地に立たされていく鬼戸を、恋人の八敷(やしき)は自らが生きたいように生きることを説く。
腐臭の満ちる組織が瓦解していく中で、鬼戸が下した選択とは――!? 似た部分がありながら、正反対な生き方をしてきた2人の男たちの魂のドラマ、新たな描き下ろしも含め、大注目の完結下巻!!
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