最初こそペストを恐れ、清貧に過ごしていたオランの人々。<br />だが、病が日常となり、’誰かの死’に徐々に慣れていってしまった。<br />リウーを含む保健隊は、懸命に活動を続けるも、病の魔の手は容赦なく、幼気な子の命すら奪っていく。<br />理性、職務、家庭、進行……。<br />日常を支えるもの全てが揺らぐとき、彼らはどのように明日を目指せるのか――。<br />もがき葛藤する人々を描く、哀哭の第3巻。<br />