ガールクラッシュ
容姿・成績・人望――完全無欠の百瀬天花(ももせ・てんか)、高校1年生。
そんな生まれながらのガールクラッシュな彼女が初めて味わう挫折が、韓国の芸能事務所ARC(アーク)の1次オーディション不合格だった。
一緒にオーディションを受けた佐藤恵梨杏(さとう・えりあん)も不合格となり、2人で焼き肉で憂さ晴らし。
その翌日、思い出作りのため彼女たちは、アイドル志望の子たちがダンス練習にくるという1Mダンススタジオへ。
そこで、前日のオーディションで1次合格したジウに再会する。
3人でダンスレッスンを受けているとき、天花はジウのダンス能力に驚いてしまう。
努力家の一面がある天花は少しでも自分のダンスを磨くため、ジウやダンストレーナーのスキルを真似して上手くなろうとする。
レッスン最後には3人がピックアップされ、全員の前でパフォーマンスをすることができ、完全燃焼した。
――その帰り。
恵梨杏のケータイが鳴り、出てみると、ARCからの追加合格の知らせだった。
恵梨杏は、合格した。
一方……「私 負けたの…?」突然訪れた失望と絶望に押しつぶされそうになった天花は、「天花ちゃんにK-POPアイドルになってほしい!」と言う恵梨杏へ冷たい言葉を放って、単身帰国する。
沈んだ気持ちで最初に会いたいと思った相手は、片思いする男の子の湊晴海(みなと・はるみ)。
夏休みの夕方の教室で、天花は晴海に対して、オーディションに落ちた自分の失望を素直に伝えることができない。
教室を出て行こうとする晴海を追いかけて、思わずその腕を掴んでしまった天花の口から出た言葉は……「好き」後戻りできないかもしれないという感情を押し殺すことができず、思わずしてしまった告白。
その行方はどうなる――?【電子特典】巻末にはアクリルフィギュア用描き下ろしイラストを収録!
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