イザナミは愛する夫の死を望み、オオクニヌシは恋人とともに逃避行した。<br />オトタチバナヒメは夫のために海に身を投げ、仁徳天皇は妻以外の女性に愛の歌を贈った――。<br />最古の史料・古事記には、日本列島を造った万物の神々と、遥か昔の日本を統べる天皇による、あまりにも壮大な‘愛の物語’が描かれていた。<br />