二人でずっと過ごすためにイタリアへ旅立つことを決めた雪。<br />その前に、亜貴の実家にあいさつに行くことに。<br />刻一刻と過ごす日々が減っていく毎日に寂しさを隠せない亜貴。<br />「――亜貴、俺がいる時は一人で泣かないで。<br />俺の腕の中で泣いて」強く抱きしめる雪の腕の中で、亜貴は縋るように手を伸ばして――――