川島れいこ事件モノシリーズ【忍従の果てに…編】(単話)
初老の勇吉は、よき父、よき祖父のはずだった――しかし愛する妻を送り出した後、恐ろしい計画は実行に移された。
この呪われた血を根絶やしにしなくてはならない! 憎い母の血が流れる一家は皆殺しだ! 耐え忍んできた人生、今日こそ俺は男になる! まずは眠る長男の首に手をかけた。
勇吉は、母親、娘、孫……と次々と手を下していく。
こんな性悪な女の血なんて途絶えてしまえ。
自分の始末は自分でつける。
それは、老年の、悲しい悲しい覚悟だった。
更新中です。しばらくお待ちください。