双子の弟(単話)
ふたりぼっちで生きてきた一卵性双生児の姉弟。
姉の婚約によって、運命の歯車は回り出す……両親が亡くなってから、ふたりでひとつの関係だった。
しかしある日、姉・水無子が恋人を連れてきて、弟の拓海は凄まじい嫉妬を見せる。
「嫌だ、姉さん! 置いていかないで! 僕をひとりにしないで!」拓海は謎の霊能力を発揮して、姉の恋人を付け狙う。
一体彼は何者か? 婚約者も次第に姉弟の異常な関係に気づき始める――。
やがて明かされる‘拓海’の真実。
今度は水無子が叫ぶ。
「拓海ィ!! 行っちゃダメ」
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