ふとした興味から、裁判所の傍聴席に初めて座った北尾太郎。<br />殺人・強姦・詐欺・離婚にDV...。<br />傍聴する北尾に、赤の他人の赤裸々な人生が垣間見える──。<br />時には被告に同情し、また時には検事の論理に頷く北尾は次第に法廷の傍聴に魅せられて行く。<br />そこには紛う事無い、リアルが有った。<br />