天涯孤独な老作家・和賀鱗太郎。<br />そんな鱗太郎はある雨の日、飼い猫に導かれて迷い込んだ神社で、池に足を取られ溺れてしまう。<br />「死んでしまえばあの人に会えるーー」。<br />40年前に死んでしまった、たった一人のかけがえのない親友に思いを馳せ、死を覚悟した鱗太郎はある人物に救われる。<br />それは20歳のままの姿の親友・紫陽であった。<br />年の差40歳、でも同級生。<br />人生を諦めた瞬間に訪れた、奇跡のような日々。<br />