明治五年。<br />没落寸前の華族の一人娘・薫子の前に、婚約者として突然現れた英国特命全権大使のラルフ。<br />金髪碧眼の異人に戸惑う薫子を置いて、父親はそのまま姿を消してしまう……。<br />「キミはもう、僕のものだ。<br />さあ、薫子からおねだりするんだ――」抵抗する薫子の心と身体を、ラルフは強引に押し開いてゆく……。<br />ドSな碧眼紳士と異人嫌いなお嬢様のラブミステリー。<br />