「だいぶ感じやすくなってきたな」八尾さんが住み込みアシスタントになってからしばらく。<br />彼は料理も掃除もお手の物で、沙綾はなんだかんだ快適な日々を送っていた。<br />けれど――八尾さんは昼間、外で何をしているのか。<br />彼自身について何も知らないことに気が付いた沙綾は、仕事中もずっと八尾さんのことが頭から離れなくて…。<br />