戦争によって誰もいなくなってしまった世界をたった一人で旅する「葉桜こゆき」。<br />旅の途中、唯一彼が出会ったのは、記憶を失った一人の少年だった。<br />こゆきは、少年に「望(のぞむ)」と名付け、共に旅をすることにしたのだが、果たしてこの少年は一体何者なんだろうか……?哀しみと温かさに包まれた荒廃した世界のほんの片隅で、小さな奇跡によって出会った、ある男と少年の儚い物語。<br />