ひかげの薔薇(単話)
「月百万で君を飼う。
なに一つ不自由はさせないが、自由はない」愛人の子として、陽はこの世に生を受けた。
愛されず、大事にされない。
だから誰にも何にも期待しない。
名門に生まれ、華族出身の妻を持つ、冷たい大富豪の御倉。
いかにも高級なコートや時計に惑わされたわけではないが、なぜか陽は御倉の誘いを断りきれず、彼の高級マンションへ連れていかれ、身体を繁げられてしまう。
いままで経験したことのないような男同士の激しいセックス。
火遊びに始まったふしだらな関係。
それなのに……。
怖いほどに甘やかされて、本気になりそうで陽は怖い。
土日には必ず屋敷に帰る、御倉の心はここにはないのに――。
思わず逃げようとする陽を、だが彼は捉え、監禁し、脅したのだ。
「どこへいく。
君は私の所有物だ」ハーレクイン・ラブシックの人気作が、遂にコミカライズ!
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