私は時計。<br />山に囲まれた村の端っこに立つ時計。<br />これまでもこれからも、黙ってみんなのために時を刻む、それだけが私の役割。<br />でも、私、どうしてここにいるんだろう……? 仲間はずれにされた者達の悲しみを謳いあげる表題作に、放浪する少女の出会いと別れを描く『黒い服の少女フレン』を併録。<br />