スパイダーマン:ブルー
この時のスパイダーマンはまだ知らない。
愛する女性との夢のような日々が、やがて悪夢へと変わることを……。
’残りの人生を一緒に過ごそうと思っていた大切な女性を思い出すために’――決して忘れることなどできない女性、もう二度と取り戻せない愛の日々……。
恋人のグウェンと一緒に過ごせる時間がどれほど短いものになるか、ピーターはやがて訪れる悲劇を知る由もない。
これは、ささやかな喜びを手にしようとしていた頃を描いた二人の愛の物語、いや、非情にも失われた愛の物語を綴った物語である。
スパイダーマンの人生は苦難の連続であり、それは冒険に満ちた本書においても例外ではない。
グリーン・ゴブリン、ライノ、二人のバルチャー、それらすべてを裏から操る謎の怪人……憧れの女性を手に入れるためには、次々と襲い来る敵を倒さねばならない。
そして、後年、ピーターの妻となるもう一人のヒロイン、メリー・ジェーン・ワトソンも物語に華を添える。
『スーパーマン・フォー・オール・シーズン』『バットマン:ロング・ハロウィーン』などの名作を手掛けたアイズナー賞受賞作家コンビが、スパイダーマンの青春時代を新たな視点で語り直した話題作。
ティム・セイルによるオリジナル・スケッチに加え、スパイダーマンの伝説的なアーティストであり、メリー・ジェーン・ワトソンを初めて描いたジョン・ロミータ・シニアの序文も収録。
●収録作品●『SPIDER-MAN BLUE』#1-6
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