「色代(しきだい)は女を狂わす恐ろしい魔物よ……取り返して……私の恨みを晴らして……」母は血の海の中でそう言って息絶えた。<br />幼い頃、幸せな暮らしを破壊された紫緒は、真相をつきとめるべくある男に近づく! 表題作を含む短編集。<br />