「どうしても行くというなら せめて持ち去ってくれ」――これが最初の言葉だった。<br />彼が私にくれるものは……思い出と愛のふたつだけのはずだった。<br />夜の街を舞台にしたミステリー・ロマンス! 表題作「いつか旅する女へ」を含む短編集。<br />