娘を愛せない母親たち〜連鎖する育児放棄〜人生の選択を迫られた女たち(単話)
河瀬真澄(かわせ・ますみ)は男女二人の子を持つ母だったが、その結婚生活は決して順風満帆とはいかなかった。
借金癖のある夫のせいで、自分が朝から晩までパートをかけもちして働かねばならず、そのおかげで子育てまでとても手が回らない…それでも、喘息持ちの息子には何かと手をかけなければいけなかった反面、逆に娘・紗綾(さあや)にはずいぶんと寂しい思いをさせてしまった。
おかげで彼女は大学を出て保育士になったはいいものの、子供と接することに苦労した挙句、結局は仕事を辞めてしまう。
そこで真澄はハッと気づいた。
これはまるで、私が自分の母親からされ、母親もまた祖母からされた、娘に対する育児放棄という悲しい連鎖ではないかと――…。
(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.4-(3)〜特集/わが子を愛せない母親たち」の内容と重複しています。
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