もうすぐ祖母が亡くなる…、天涯孤独になる前に独りに慣れようとする蛍(ほたる)。<br />けれど祖母の友人で同じく家族と縁の薄い七美が蛍を独りにしてくれなくて…。<br />心に感情が伝わるのが遅い蛍と、素直に感情を吐露する七美。<br />自分よりも孫らしいまっすぐな七美が羨ましく、悲しみの感情が自分にも遅れて湧いてくるだろうことが恐ろしい。<br />ひとりぼっちを怖がる二人の不思議な関係はどこへ向かうのか――。<br />