海の底で君と死ねたら
主人公は生きる意欲を失ったサラリーマン、梶省吾。
妻の急逝によって、幸せいっぱいの生活は嘘のように消え、生活はどん底に。
自殺を試みるも踏ん切りがつかず、失敗を繰り返す始末。
「俺、なんでまだ生きてんだろ…」。
そんな気持ちでふと訪れた、’人魚’の伝説で知られる岬。
そこは今は亡き妻・深雪にプロポーズをした思い出の地でもあった。
「…ここで死んでも、いいか」。
そう覚悟した梶の前に、一人の少女が現れる。
月の光に照らされ、蠱惑的な笑みを浮かべながら、少女は梶にささやいた。
「人魚なんですよ。
わたし―――」何もかも無くした男と、自らを’人魚’と称する少女。
そんな二人が織りなす、ちょっと不思議なものがたり。
【※この作品は話売り「海の底で君と死ねたら」の電子単行本版です】【収録内容】・「海の底で君と死ねたら」第1話〜第9話・あとがき 描きおろし
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