心の成長が止まり、一人宮に幽閉されていたビオレッタ皇女は真夜中の襲撃を受け殺害される。<br />皇女の終身職侍女、アビゲイル。<br />自分も殺害されると予感したその瞬間―「アビゲイル・デロアは死んだ。<br />お前は皇女に生まれ変わる。<br />」エデルガルド公爵であるラキエルが彼女を皇帝に立てるという。<br />「私には無理、あなたまで死なせてしまうかもしれません。<br />」一朝にしてひっくり返られた運命。<br />皇宮最大の詐欺劇が始まる。<br />