「どうか家門を代表する精霊師になれ」。<br />好意は初めから長続きしなかった。<br />精霊親和力の素質のおかげで養子縁組された家門から能力が発現せず下女たちにさえ軽蔑される人生。<br />「いっそ死んだら幸せになれるかと悩んだ人生だった。<br />別の「私」を取り戻すまでは。<br />