千尋の母は土佐の大富豪である山之内の大旦那の妾にされ、不遇な暮らしのうちに生涯を閉じた。<br />坂本千尋は、父親を殺したとも噂される山之内家に対する復讐を誓い、まずは大金を得ようと、相場師になることを決意する。<br />そして東京に出た千尋は、伝説の相場師と呼ばれる片山鉄造に師事し、ついには「兜町の女帝」と呼ばれるまでにのし上がっていく。<br />