連続児童誘拐殺人事件の真犯人の「手記」。それが読み解かれる時、‘もうひとつの真実’が明かされる――。藤沼悟(サトル)の壮絶な追跡の果てに、ついに連続児童誘拐殺人事件の真犯人は逮捕された。犯人は一審で死刑判決を下されるが、発見された犯人の「手記」に頻出する‘スパイス’なる謎の存在への呼び掛けから、精神鑑定によって、一転して無罪判決になってしまう。検察は即日上告するが、犯人はなぜか無罪を勝ち取った弁護士を罷免し、若き弁護士・小林賢也(ケンヤ)が国選弁護人として指名された。彼はサトルの親友であり、自身も事件の当事者の一人だった。ケンヤは戸惑いを覚えながらも、手記を通じて犯人の不可解な内面を探り、己の‘正義’をも突き詰めていこうとする。そして、ついに訪れる最高裁での審理。そこで明かされた、ある‘真意’とは……!? 真犯人逮捕の‘その後’を描く、衝撃のオリジナルストーリー。原作・三部けい氏も絶賛!! 物語の深層に迫る、感動と驚愕のラストを体験せよ!※本書では、原作コミックス「僕だけがいない街」で明かされる、事件の真犯人の名前や真相が明記されています。あらかじめご了承ください。