〈あらすじ〉失われた記憶を取り戻そうと廃墟の街で探索を続けるレイラとカグヤは、守護者と呼ばれる人造人間から捜索先の居住地についての手掛かりを得る。しかしそこでレイラを待っていたのは、同一の遺伝情報によって誕生した女性たちが組織した異質な共同体だった。一方、廃墟が立ち並ぶ街では昆虫型の突然変異体による人間への襲撃があとを絶たず、傭兵組合を中心とした討伐隊が結成され、変異体の巣に対して大規模な攻撃が始まろうとしていた。時を同じくして大蜘蛛「ハク」との思いがけない出会いを果たしたレイラたちは、ハクを味方としながら、討伐隊に参加するべく荒涼とした大地へと赴く。しかし、そこで待ち受けていたのは絶望的な戦いだった。〈著者からの一言〉二巻では文明崩壊後の世界に潜む人間以外の脅威が、その残虐性をあらわにして、レイラたちに襲いかかるようになります。しかし同時に、新たな仲間や旧文明の技術によって製造された兵器を多数入手するなど、不死の子供たちの世界が広がりを見せ始める物語となっています。書籍版では大幅な加筆修正に加え、Web版では語られなかった昆虫型変異体の異常発生に関する事件の結末が明らかになります。傭兵くずれの略奪者たちとの戦いで奮闘するレイラとハクの活躍が見られるエピソードになっています。読んでもらえたら幸いです。