映画監督、マンガ家、ロボット工学者、書評家ら、多くのクリエイターを魅了した海洋SF大作!!合本版では、特典として柳瀬敬之(メカニックデザイナー)の装画に、大暮維人氏(マンガ家)のキャラクターデザインのラフ画を収録。大暮維人氏「まさに深海と呼ぶに相応しい重厚さ。『生命』の深淵に迫る真理がそこにある。ひたすら桁違いに面白すぎる!」樋口真嗣氏「かつて星野之宣先生や山下いくと先生がビジュアル化してきた海中メカニックの進化系を怜悧な筆致によって文章のみで執拗に描破している。圧倒的想像力によって命を宿したイクチオイドの動く姿を見てみたい!」弐瓶勉氏「本当に面白いし大傑作だと思う。ついに人型兵器の有用性が証明されてしまった……。そうか深海だったのか。小説ならではの圧倒的な情報量で表現された有人大型人型機動兵器が活躍。大好物です。」等、各界のトップが大絶賛。世界に誇るSFが、ここにある!【あらすじ】日本周辺海域をはじめ、各地で海洋資源開発が進み、その資源が世界のパワーバランスをも左右するようになった近未来。海洋開発を担った人々は、国家を超えた新たな共同体=海洋漂泊民(シー・ノマッド)を形成し、その影響力を日増しに高めていた。既存国家と新勢力の思惑が錯綜する中、メタンハイドレート採掘基地が突如暴噴する大事故が発生する。これはテロか?気候変動をめぐって、新たな紛争を引き起こす怖れもある事故に、世界は疑心暗鬼に揺れる。事故の生存者である宗像逍は、巨大なシー・ノマッド集団「オボツカグラ」に拾われ、半水没型移動基地「ナン・マドール」に配属される。そこにはバトル・イクチオイド(海中生物型機動兵器)の新型が存在した。パイロットとして選抜された逍は深海の戦場に投入され、連続テロと戦う!!