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【ヒューマンドラマ】タグのライトノベル・小説

自販機でチェリオを見つけてアイスクリーム・ソーダを作る。全体がフィクションでもある暑い夏の日の物語。座り心地の良いイージーチェアがある駅構内のカフェで見かけた女性に、カフェを出たところで声を掛けられた作家の北荻夏彦。声を掛けたのは、北荻より少し年下か同年代の女性漫画家で、そのまま二人はあてもなく歩き始めます。北荻は自販機でチェリオを見つけて、これでアイスクリーム・ソーダを作るのだと話します。いつしか、二人は彼女の家に向かい、彼女は、この一日は短編小説になるのかしら、と聞くのです。起こったことをそのまま書くことが小説になるのか、という実験でもあり、その全体がフィクションでもある暑い夏の日の物語です。底本:『ジャックはここで飲んでいる』2016年、文藝春秋【著者】片岡義男1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)、『窓の外を見てください』(講談社)などがある。
公開日: 2019/08/23
ライトノベル
 
若狭の国の貧しい農家に生れた栂尾さくは、琵琶湖の北端にひっそりと水をたたえた余呉の湖の近くの蚕の糸とりの家に、糸取り娘として奉公に出る。そこで、同じく若狭出身の宇吉にめぐり会うことにより、さくは新たな運命の糸にもてあそばれていく……。三味線糸生産地の風土を背景に、悲痛な女人像を浮かび上がらせ、哀しみと詩情をこめて描いた人間愛が、哀切な琴の音をひびかせる長編ロマン、悲恋物語。
公開日: 2019/08/23
ライトノベル
 
現代社会の〈辺境〉とも言える廃鉱に遺棄され、痛憤の生存を強いられる人々の、熾烈をきわめる階級的憎悪の情念。内面までも風化解体に瀕した人間破壊の状況は、読者に異様な衝撃と戦慄を与える。〈辺境〉の外で惰眠する人間の、精神の荒廃を烈しく指弾した傑作。他に、炭鉱離職者をテーマにした「せむしたちの冬」を収録。
公開日: 2019/08/23
ライトノベル
 
大正3年、青森県尻尾崎で遭難した船から、ただ一人生き残った赤子があった。その子は沖子と名付けられ、観音堂守りのもとで育てられたが、長じて材木問屋の女中として働くことになる。沖子の美貌と陰日向ない働きぶりは誰からも好かれ、17歳の年に番頭の伊助と結婚するが、運命の悪戯は沖子に無情だった。新婚生活もわずか4ヵ月にして、終止符をうたれた。夫急死の悲しみの中に、翌年生まれた伊太郎を抱えた沖子は、各地を転々する。その伊太郎も、第二次大戦の末期に溺死し、やがて敗戦。沖子は、浅虫温泉の芸妓となって……。不幸な出生、そして残酷な戦争、愛別離苦など、暗い宿命に耐えて生き抜く、沖子の哀しい半生を描いた傑作、哀切のロマン。吉川英治賞受賞作品。
公開日: 2019/08/23
ライトノベル
 
白熱した頭取レースは、国境をも越える。ブラジル、ギリシャ、バンコクの取引先にまで及び、虚々実々の駆け引きが繰り返される。ますます深まる混迷の中で、はたして最終勝利者は誰になるのか? そして「頭取の椅子」をめぐる幹部たちの暗闘と、「組織の陰謀」を暴く激闘のクライマックスは、意外な方向へと展開! 頭取の椅子をめぐる大ドラマを活写する傑作。
公開日: 2019/08/23
ライトノベル
 
村瀬ふくから妊娠を打ちあけられた田島は、突然、姿をくらます。ふくは、やむなく腹の子を堕し、その後、呑み屋、バーのやとわれマダム、ホテルの女中など、職を転々として苦労をかさねる。そして、偶然にも田島と再会したふくは、昔と違っている田島を発見し、幸福な結婚を夢みるようになっていた……。女の哀しみと怒りを、心やさしく描いた傑作。〈全2巻・下巻〉
公開日: 2019/08/23
ライトノベル
 
牧歌的風景のなかで、猟色、夫婦交換、泥棒成金などに象徴される庶民たちのしたたかさ、おおらかさを、洞察力とユーモアで語る、風流滑稽譚「田園組曲」のほか、農学者・佐藤信淵を描いた「椿園記」、蛮社の獄の周辺を観取した「妖怪譚」の歴史小説2篇をあわせて収める。歴史を記録する、ユニークな杉浦文学の精髄。
公開日: 2019/08/23
ライトノベル
 
明日、答えが出るのにじっとしていられず、バーの扉を押し開けた。53歳にして私は、竹馬の友を相手にこの店の女主人を取り合うことになり…(「蘭の前夜」)。三角関係、熟年夫婦の危機、家出した娘に許しを請う旅ーー中年男性が折々に迎える人生の転機を、ほろ苦い思いとともに切り取った作品集、全8話。
公開日: 2019/08/23
ライトノベル
 
「彼女が失恋したばかりだって僕にはすぐわかったんだ──」失恋したての就活生・なつきと、小学生ユーチューバー・遥希の、ちょっと不思議な夏休み。女子大生のなつきは就活がうまくいかず、大学の先輩で社会人の恋人・亮平とも予定が合わずに会えない日々が続いていた。亮平の長い出張に合わせた北海道旅行で、二ヶ月ぶりに会うことになったふたり。しかし、亮平と待ち合わせした幸福駅でなつきを待っていのは、全然、幸福じゃない出来事だった──。
公開日: 2019/08/23
ライトノベル
 
48歳の折田正幸は小さな電気工場の経営をしていたが、不況により仕事がなくなってしまう。妻との関係も悪くなり、思いつめた彼は京都へ向かうのだった。「悩みがありそうね」現地で不思議な雰囲気を持った女性・絵美に声をかけられる正幸。その後、彼女の自宅にまで誘われる。「あなた匂いが好きでしょう?」またもや相手の気持ちを読むようなことを言い出した絵美は、正幸の鼻先でスカートを徐々にめくり上げていく。メスがオスを誘う淫らな香りに惑わされ、無我夢中で絵美の股間を舐め回す正幸。すると彼女の体臭にさらなる変化が起きて……。
公開日: 2019/08/16
ライトノベル
 
古本屋を営む40歳・独身の啓介。女っ気もなく、一人気ままな生活を送っていたある日、この店に似つかわしくない美少女・莉菜がやってきて、「住み込みでアルバイトをしたい」と言う。よく見ると彼女は着の身着のままといった感じだったが、理由も聞かず雇うことにした啓介。数日後、街でチンピラにからまれている莉菜を発見する。その場はなんとか助けたものの、彼女は落ち込んだ様子で何もしゃべらない。するとその夜、啓介の部屋に莉菜がやってきた。「助けてくれたお礼がしたいの」Tシャツの下に隠された10代のピチピチボディが現れて……。
公開日: 2019/08/16
ライトノベル
 
「あんっ……」「感度がいいんだね」「そ、そんな、恥ずかしい……」ホテルの部屋で本間圭介は、大手広告代理店に勤める25歳・八代梨恵の身体を抱いていた。彼女を昇天させようと、乳首やクリトリスをジワジワ責めていく圭介。実は彼は企業スパイであった。梨恵の会社の情報を得るため、彼女と偶然知り合ったように接近し、セックスで失神させた隙にカバンに忍ばせているノートPCを盗み見ようとしていたのだった。結局、愛撫ではイカすことは出来ず、そのまま挿入の流れへ。騎乗位の体勢で腰を動かすと、梨恵は「イク、イク、イッちゃう!」と叫び、失神寸前になるのだが……。
公開日: 2019/08/16
ライトノベル
 
5年前に妻を亡くし、今は独り身の50男・荻島は、会社帰りに若い女性から声をかけられた。荻島がよく行く喫茶店で働いている田中紗江というウェイトレスだった。「今から食事でもしませんか?」積極的な彼女に誘われ、ドギマギしながらも付き合うことにした荻島。つい夜遅くまで話し込んでしまい、紗江のマンションまで送っていくことに。ところが、「このまま帰らないで」と言って、彼女がキスをしてきた。理性を失った荻島は、自分の娘のような年齢の紗江を抱いてしまうことになるのだが……。
公開日: 2019/08/16
ライトノベル
 
新宿を管轄とする城西署・生活保安課風俗係の捜査員である梅原清志は、違法風俗を摘発するのが主な仕事である。過激なサービスをしていると噂の人気デリヘル『月光美女』に潜入した彼は、人気娘・美優の激しいスマタ行為で昇天してしまう。結局、本番行為を確認できずに終わった清志だったが、後日美優の出演するストリップ劇場に行ってみると、なんと当日の目玉として、その場でストリップ嬢とセックスをする「本番まないたショー」を開催するというアナウンスが流れ……。
公開日: 2019/08/16
ライトノベル
 
菱川宏紀は30歳で独身の風俗ライター。ある日、兄嫁の綾子に呼び出され相談を受ける。「彼が浮気しているみたいなの」聞いてみるとはっきりとした証拠があるわけではない。ただ、夫婦間では1年以上もセックスが無いと言うのだった。「じゃあ、俺が姉さんを満足させてあげるよ」綾子の豊満な肉体に日頃から下半身を疼かせていた宏紀は、兄が帰ってこないのをいいことに、綾子の乳房にしゃぶりつく。「アンッ、そんな……」義姉は喘ぎ声を漏らしながら、宏紀の股間に手を伸ばし始め……。
公開日: 2019/08/16
ライトノベル
 
自慢のグラマラスボディを維持するため、高級エステサロンに通う28歳の沢村朋子。しかし彼女には悩みの種があった。2年前に結婚した夫とセックスレス状態に陥り、せっかくの身体を持て余していたのだった。そんなある日、エステの帰り道に見知らぬ男に襲われる朋子。そのままラブホテルへ連れて行かれ、強引にレイプされてしまう。「あんたのそのいやらしいボディが、俺を誘ったんだよ」と話す男は、極太サイズの肉棒を彼女の秘壷に突き刺すのだった。最初は抵抗していた朋子だったが、久しぶりのセックスに興奮してきてしまい……。
公開日: 2019/08/16
ライトノベル
 
化粧品会社の課長を務める32歳の竹内由里子は、バリバリの仕事人間であり、それゆえに恋人も出来ず、男っ気のない生活を送っていた。ある日、混み合う終電の車内で痴漢にあってしまう。普段なら、「この人、痴漢です!」と大声を出すところだが、この日は疲れ過ぎていた。しばらく無視していると、男の愛撫は徐々に大胆になり、由里子の肉壺へ迫ってきた。次第に感じ始めてしまう由里子。(ああぁ……だめよ……、そんなこと……。ここは電車の中なのよ)そう心の中でつぶやきながらも、ずっと男に飢えていた女体は制御が利かなくなり……。
公開日: 2019/08/16
ライトノベル
 
病院の送迎バスの運転手をしている55歳の岩崎光男は、仕事上がりに30過ぎの女性・戸村潤子から声をかけられた。「焼き芋、食べませんか」潤子は、交通事故に遭った夫を見舞いに、この病院を頻繁に訪れているのだという。その後も何度か世間話をしているうちに、いつしか二人は恋仲に。「したいの……」ホテルのベッドで、潤子は独り身生活で溜まった欲求を吐き出すかのように、身体を求めてくるのであった。忘れかけていた女の温もりに、股間が漲ってくるのを感じた光男は、潤子との不倫関係に溺れていくが……。
公開日: 2019/08/16
ライトノベル
 
東京に妻と子供を残し、実家の仕事を手伝うため故郷に戻ってきた49歳の丸山敏則は、地元の美術館で働く35歳の本庄綾香と知り合う。実は彼女も半年前に東京から戻ってきたUターン組であった。気が合った二人はその後たびたびデートを重ね、ホテルで身体を求めあう関係となる。「たまらなく君が欲しい」「あたしもよ」東京に残した妻と子供のことを忘れ、美しく知的な綾香との不倫行為に没頭していく敏則。幸せな時間が続くと思われたのだが……。
公開日: 2019/08/16
ライトノベル
 
エリオットは人の強い思念を『声』として聞くことができる。12歳のある日、エリオットは人でごった返す空港で爆弾魔らしき男の「殺す」という『声』を聞いた。そのとき初対面の彼の能力を信じ、犯行を未然に食い止めてくれたのが、琥珀――のちにエリオットが珊瑚と名乗って加入することになる「宝飾店」のリーダーだった。熱帯の無法都市・燭銀街で護衛業を営む琥珀・翡翠・珊瑚の運命的な出会いと、彼らが遭遇する事件を描く人気コミック「熱帯デラシネ宝飾店」前日譚小説登場!!
公開日: 2019/08/15
ライトノベル
 
今度はわたしを慰めてください…… 運命のふたりは悲しみと絶頂を共有するほどに愛を深めていき――。二年前に妻を病気で亡くした昭信は、お盆の墓参りで妻の幼なじみ・菜美と偶然再会する。彼女もまた四年前に不慮の事故で夫を失っていた。喪服姿の菜美から匂い立つ成熟した女の色香に動揺し、昭信は思わず自宅へ誘う。玄関でしゃがんだ菜美の黒いワンピースに浮かび上がるむっちりした双臀の丸みに、いけないとは思いながらも目が離せない。夕食中、亡妻に聞けなかったことを尋ねると衝撃の事実が――。悪酔いした昭信はワインをこぼし、菜美のワンピースを汚してしまう。妻の服に着替えてもらうと、その姿が妻と重なって……。【目次】第一章 過ちの夜第二章 妻の親友第三章 深まる罪悪感第四章 乱れる喪服第五章 ふたりの夜明けエピローグ
公開日: 2019/08/15
ライトノベル
 
窓、閉めてもいいですか……向かいの若妻と隣の熟女に妙な依頼をされて、中年男が人生最後のモテ期に突入!郊外の一軒家に住む独身男の圭吾は、深夜なのに向かいの家の二階に明かりが点いているのが気になった。自宅から向かいの窓をのぞいてみると、そこには若妻・麻衣の全裸姿が――豊満なバストを窓に押しつけて陶酔している若夫婦の濃厚なプレイを見て、圭吾は久しぶりに勃起する。そして、今度は隣家が気になった。隣とは壁が近い。台所の向こうは隣家の風呂場になっている。ふだんは閉めきったままのカーテンを開けてみると、風呂場の小窓がわずかに開いていた。中をのぞくと、なんと熟女が嬌声をあげながら自慰にふけっていて……。【目次】第一章 向かいの若妻第二章 隣の未亡人第三章 シティホテルの窓第四章 位牌の前で第五章 熟れ尻と若尻第六章 青春の忘れ物
公開日: 2019/08/15
ライトノベル
 
鎌倉材木座。今朝も朝焼けが美しい。海岸沿いで朝4時半から開店している食堂「そのひぐらし」には、早朝勤務の勤め人から深夜業務帰りのデザイナー、自称サーファー、近所のご隠居など雑多な人々が訪れ、朝食を食べていく。怠惰な店長の代わりに店を切り盛りするのはバイト男子3人。それぞれ悩みを抱えた彼らが精いっぱい、皆さまの朝の目覚めをお助けします!?
公開日: 2019/08/09
ライトノベル
 
主人公の少年は、作者自身の分身ででもあるのだろうか。……敗戦直後の日本へ飄然とかえってきた庄吉は、浮浪児になりながらも、一生懸命に行方知れずの母を探し続けている。荒廃した東京の焼け跡で、大人たちにもまれて生きる庄吉の姿を、作者は温かい眼差しで見る。哀しい鈴の音が少年の背中にひびく愛の名作長篇。
公開日: 2019/08/09
ライトノベル
 
腐った貝を食べ、辺境に置き去りにされた老人たちが、妊婦を輪姦する――自らを「想像力の技術師」と信じこむ入院患者の描く、悪夢のような虚構の世界=小説。いっぽう、その彼が看護婦を妊娠させたという噂が、彼の抗弁をはねつけ、病院内に拡まる。想像力を超える非難と指弾という現実の荒廃を描出し、「小説とは何か」を追求した意欲作。
公開日: 2019/08/09
ライトノベル
 
ノアありがとう。そして、さよなら。ある日突然、やってきた黒猫。名前はノアというらしい。なにげない日々のなか、ノアが心に届けてくれる「宝物」。算数の授業中、一瞬の早技で教室に飛び込んできた黒い猫。首に巻かれた風呂敷の中には、「あなたのクラスはノアに選ばれました!」という手紙が。自由気ままなさすらい猫が、ちょっと困っている子どもたち、悩んでいる大人たちに思いださせてくれる大切なこととは。不思議な猫が巻き起こす小さな奇跡の物語。大人気作品、講談社文庫に登場!
公開日: 2019/08/09
ライトノベル
 
郷田健一は杉並で開業した歯科医。結婚して8年になる貞淑な妻と幸せな家庭を持っているが、学生時代からの女遊びは止められない。29歳の美しいOL由利にも偽名を使い旅行ライターをかたって口説き落とし、一夜限りの情交を楽しんだ。その場限りのはずだったが、新宿のデパートで偶然再会したことで、由利の旺盛な性欲と奔放な性戯に「三度は会わない」という自らの禁を破ってしまう。スリルを楽しみつつ、甘美な肉体に溺れたあげく、「好きだよ、由利」と囁いてしまう。そんなことがあっても、何事もなく過ぎていくはずだった。ところが、由利が彼の歯科医院に患者として現れて……。美しくも淫らな描写と、男と女の愛憎の心模様が、読者を官能の世界にいざなっていく。
公開日: 2019/08/09
ライトノベル
 
琵琶湖(びわこ)のほとりにあるお土産屋さん『鳰(にお)の海』。そこにはお土産を求める人々だけでなく、霊にまつわる悩みを抱えた人々までが駆け込んでくる。三度目の失職を経て、傷心旅行で琵琶湖を訪れた燈子(とうこ)は、ひょんなことから『鳰の海』で働くことに。オーナーの息子で無愛想だけれど美青年な甲斐(かい)とともに、燈子は霊感がないながらもお悩み解決に乗り出す――!
公開日: 2019/08/08
ライトノベル
 
彼女と同居するため、主人公が「2000冊の蔵書を全て売却する」という行為は、誰かと一緒に住むという真実を顕にする。この物語の主人公は、京都で働く女性と結婚し、しかしそのまま京都と東京で別々に暮らしていました。そして1年を経て上京し東京で働く彼女と同居することになります。結婚し、同居するという行為にまつわる事の全てが、ここにあると言っても過言ではないくらい、主人公が決断する「2000冊の蔵書を全て売却する」という行為は象徴的に、誰かと一緒に住む、という事の真実を顕にします。最終的に二人が決める新居は、彼が本を売らなければ見つからなかった場所です。ということは、やはり増え過ぎた本は売るのが正解なのでしょう。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『珈琲が呼ぶ』(光文社)、『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)などがある。
公開日: 2019/08/08
ライトノベル
 
今やシャッター街となった商店街で生まれ育った長谷川那美。彼女のさまようための旅物語。残暑が続く中、地元の四国へフラリと戻った長谷川那美は、マンガの原作を主な仕事にしている。今やシャッター街となった商店街で生まれ育った彼女は、地元のショッピングモールでレストランを成功させている兄のダットサン・トラック720を借りて、地元を徘徊します。若い女性とダットサンが奇妙にマッチする地方都市の風景と、大きなショッピングモールで飲める自慢のコーヒー、兄の仕事上のパートナーの女性との食事。彼女の地元での徘徊は、そのまま、彼女の仕事であるマンガの原作へと繋がっていきます。さまようための旅の物語です。底本:『この冬の私はあの蜜柑だ』講談社 2015年11月【著者】片岡義男1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『珈琲が呼ぶ』(光文社)、『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)などがある。
公開日: 2019/08/08
ライトノベル
 
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