高校1年生の風里は控えめな性格なのが悩み。同じクラスには幼馴染の千冬くんがいるけれど、学校の人気者である彼とは距離ができてしまい、今ではすっかり憧れの存在になっていた。女の子といるところを見ると嫉妬するけれど、気持ちに気づかないフリをしてきた。ある日、弟のお見舞いで病院に行くと、千冬くんを見かけた。100日後には低体温で死んでしまう不治の病を患っているという。風里は後悔しないよう、運命の日まで一生懸命に生きようと決意するが――。『もしも願いが叶うなら、もう一度だけきみに逢いたくて。』の著者が贈る号泣必至の恋と命と勇気の物語!―――――――――――――――――――この世界にきみがいない。春が来て桜が咲くたびに私は思い出すだろう。たとえきみが隣にいなくても、一緒に過ごした春を、これまでの思い出を大切に毎日生きていく。後悔ばかりの日々にさよならをして、胸を張れるようになったら……笑って桜を見上げよう。