――もっと話がしてみたい。幼い頃のトラウマから失声症患う鳥羽暁。他人と関わらず屋上でサボるのが定番な彼の前に現れたのは、キラキラと笑顔眩しい世話焼き委員長・御波萌志。最初は煩わしく思うも裏表のない彼に心は絆され、初めての感情が込み上げる。『声が出せるようになりたい。』「うん。そうだね。俺も鳥羽の声が聞きたいな。」リハビリとして、隠れるように二人きりで過ごす放課後。萌志を独り占めできるその時間は特別なものに変わっていた。話したい。傍にいたい。触れたい。こんな気持ちは、『友情』じゃない――恋の自覚、人を好きになる苦しさ、愛おしく想う気持ちを丁寧に描く、大型犬×ノラ猫の青春ボーイズラブ!