――大丈夫。邪魔者は、すべて俺が取り除くよ。父が大罪を犯したために両親を処刑されたエルナは、得意の薬づくりで民を助けながら、修道院でつつましく暮らしていた。だがある日、自分のつくった薬のせいで、皇太子ユリアンの具合が悪くなってしまう。彼はエルナにとって、元婚約者の弟で、大切な幼なじみ。責任を感じるエルナにユリアンは、自分が回復するまで専属の薬師になるよう命じるのだが……。「俺と結婚してくれ」深夜、寝室に忍んできた彼に、まっすぐな言葉で求婚されて熱烈に求められ――!?腹黒策士な皇太子×健気な令嬢、‘無邪気な幼なじみ’の仮面に隠した獰猛な執着愛!【目次】序章一章 都への召喚二章 皇太子の求婚三章 薬酒の誘い四章 愛の証明五章 真実の姿終章あとがき