――大丈夫。君は何も考えなくていいんだよ。政略結婚から6年後、夫の死により祖国へ戻されたニナリーナは、元婚約者で幼馴染みの従弟・エリアスに求婚される。けれど彼は今や国王。肉体関係はなかったとはいえ、結婚歴のある自分は王妃にふさわしくない。彼への想いを隠して断るニナリーナだが――。「許すわけがないだろう? 僕以外の男のモノになるなんて」歪んだ笑みを浮かべたエリアスに組み敷かれ、純潔を奪われたニナリーナは、激しく嬲られながらもほの暗い悦びを感じていて……。冷酷で一途な青年王ב血の呪い’に囚われた姫、淫らで甘美な執着愛!【目次】プロローグ 幼き日の温もり第1 章 帰郷第2 章 再会第3 章 すれ違う心と溺れる身体と第4 章 カントラ国の王女と王子第5 章 戦争の足音第6 章 降り積もる雪はすべてを覆い隠すエピローグ 微笑みの王妃あとがき