CGデザイナーの洋介はコンビニでいつも出食わす娘とSNSを取り交わすようになったのがきっかけで、思いもかけずとある地方の総合病院を巡る疑惑に巻き込まれる。一方彼の上司のジャーナリスト、松野は問題の病院の前事務長の謎の死、病院が抱える膨大な赤字とカルテ改ざん、不正の実態を調査するうちに新たな犯罪の予兆に気付く。事件の影で暗躍するカーマニアの運転手。DVの医師。第二の殺人の被害者は誰か?暗い事件の予感を背景に展開する若い男女の奇妙なラブストーリー。<目次>プロローグ第一章 子猫とボール第二章 ねじの回転第三章 白い嘘エピローグ〈著者紹介〉そのこ+W京都生まれ 東京藝術大学美術学部卒二〇〇一年〜二〇一六年 イタリア北部・ストレーザ在住二〇一七年より東京在住神戸を中心に水彩・パステル画の個展活動著書:『マグリットの馬』『私の名前を水に書いて』(ともに幻冬舎)