「お兄ちゃん、相談があるんだけどっ! 花嫁修業の練習台になって」「花嫁修業……の練習台?」「一通りの家事とかはお兄ちゃんで試したから、今度は……今度はその……夜の花嫁修業っていうか……。わかるでしょっ!」俺’分部光良’と’中川原夏彦’そして彼の妹’中川原七香’とは、幼馴染で小さい頃から一緒に過ごしてきた。今では男である俺の部屋に’七香’が押しかけてくるのがそれほど珍しくないくらいには、気の置けない関係であり、何故か二人きりの時だけ、彼女は俺のことを『お兄ちゃん』と呼んでくる。そんな彼女がある日、そんな事を言い出したのだ。「夜の花嫁修業?」「そうよ。夜の花嫁修業よ」花嫁修業に昼と夜との違いがあるのだろうか?「な、何で俺なんだよ。夏彦に頼めばいいだろ?」「はぁ? 本当のお兄ちゃんに、そんなこと頼めるわけないでしょ!」『いや、どんな内容なんだよっ?』とは聞き返さなかった。「こんなことを頼めるのは、お兄ちゃんしかいないの。だからお願いっ!」結局’七香’の剣幕に押され『夜の花嫁修業』を手伝う事になり、「それじゃあ……さっそく始めるね」と、言うと’七香’は、自らの服に手をかけて脱ぎ始め―――。※注意この書籍は、文中に現れる選択肢をタップごとにストーリーが変化する「アドベンチャーゲームブック」を含んでいます。選択肢をタップせずにページをめくると表示される警告文を無視して進みますと、現在、読んでいるストーリーの文脈とは、関係ない文章が表示されますので、ご注意下さい。(C)UNREAL PUBLISHING/アンモライトお兄ちゃん、手伝って!〜夜の花嫁修業を頼まれて…〜