ティファニーは18歳のとき、パーティで襲われた。ジョセフはそのときに身ごもった子だが、相手は既に故人で、彼女はインテリアの会社で働きながら愛息子を育てている。あるとき、シーク・ハッサンと名乗る砂漠の国の首長から、かの国での一大プロジェクトの契約が舞い込んだ。ティファニーは歓喜するが、実はハッサンが息子の亡き父親の弟で、兄の血を引く子を取り上げようとして彼女に近づいたことがわかる。きっぱりと断った彼女を、ハッサンはなんと息子もろとも拉致した!子どもが目的のハッサンにとって母親は邪魔なはずだが、彼はティファニーを熱く見つめると、「私を悦ばせろ」と迫った。■ハーレクイン初期から活躍し、数々の情熱的な作品を生んだS・ウッド。危険なまでに官能的な大人のロマンスは、今も熱狂的なファンに求められています。冷酷に連れ去るシーク、ハーレム、砂嵐の逃亡劇と、シーク・ロマンスのすべてが読める名作です。