山藍紫姫子が描く、無垢なるエロス…伝説の両性具有小説『虹の麗人』完結。「お願い、――もう…やめてくださ…い」哀願を無視して、クラーク・ダリはイリスの腿を開かせた。みじろぐのを押さえつけて、指の先を微かに入れたまま、内側から花弁を広げる。と、花弁に縁取られるようにして守られていた小さな宝珠が見えた。薔薇の蕾にも似たその形に、クラーク・ダリは、顔を近づけると、口唇をつけた。「これが好きか?」 わずかな刺激で、宝珠が勃ちあがってくる。「これが好きなんだな?」腰を抱えられ、宝珠を愛でられ続けて、イリスは狂ったように身悶え、叫んだ。「す…――好き、好…き――です――」それは肉悦の悲鳴だった。【本文より抜粋】