『拝啓白眉鷲羽様』で始まる一通の手紙―正木かすみ、天地ファミリーに小さな嵐を呼んだ太老の母親からの手紙。質素な白い封筒を手にした鷲羽は、忘れようとしていた過去へと思いを馳せる。もう、失われてしまった幸せへと…。地球時間で十数万年前、鷲羽、18歳。天才的頭脳を持つ少女は、住み慣れた孤児院を離れ樹雷皇立アカデミーへ旅立つ。そして、そこには鷲羽の人生を変えるふたつの運命の出会いが待っていた!最良の友であり、多くの影響を受けた女性、朱螺凪耶との出会い。それから、鷲羽にとっての最初で最後の愛―庭瀬美醸との出会い。全てが輝いていた時代がそこにはあった…。謎と神秘に包まれた女性、鷲羽の過去が明らかに!?梶島正樹と黒田洋介のコンビが贈る人気シリーズ、第三弾。