※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。とある国の港町に暮らす白ねこシュレミールは、好奇心から桟橋にやってきた、帽子をかぶったクジラのような船に乗りこんでしまう。じつは、それは、ものを考え、イルカとおしゃべりができる最新式の小型潜水艦アルムフロッサーだった。戦闘中の爆発のせいで、ものを考えるだけでなく、ものを思うようになったアルムは、隣の国との戦争の発端になった島を沈めようとしていた。シュレミールは、小さな潜水艦と一緒に島へむかう。そこは火山島なので、ミサイルを撃ち込めば、ふたたび海に沈む。しかし、火山の爆発に巻きこまれれば、もうもどって来れないかもしれない。シュレミールは最後まで一緒に行くと決めたが、アルムはシュレミールを脱出させる。火山は海中に沈み、元の港へ帰ったシュレミールは、アルムがいつかまた、もどってくるような気がしているのだった。斉藤洋の初期傑作を復刊!