かつてある約束をした女の子がいた。 僕はその約束だけを心のよすがにして生きてきた。ファン文庫Tears、長編小説第2弾綾崎隼氏推薦「大人になると忘れてしまうもの。大人になると見失ってしまうもの。青海野灰が描く純度の高い物語は、僕らが手放したものを、いつも思い出させてくれます。時に。苦しくなるほどに。鮮やかに。」【あらすじ】高校二年生の漣(れん)は、父の転勤の都合で転校してきたばかりだが、クラスメイトと交流する気は一切ない。漣はある女の子との約束だけを心のよすがにして生きている。ある日の授業中、机の中に見覚えのない一冊のノートが入っているのに気付く。中身を確認しようと開くと、その瞬間目に飛び込んできたのは、「遺書」という文字だった。漣はノートの向こう側にいる誰かを救うため、シャーペンを手に取る……。ファン文庫Tears、長編小説第2弾綾崎隼氏推薦「大人になると忘れてしまうもの。大人になると見失ってしまうもの。青海野灰が描く純度の高い物語は、僕らが手放したものを、いつも思い出させてくれます。時に。苦しくなるほどに。鮮やかに。」【あらすじ】高校二年生の漣(れん)は、父の転勤の都合で転校してきたばかりだが、クラスメイトと交流する気は一切ない。漣はある女の子との約束だけを心のよすがにして生きている。ある日の授業中、机の中に見覚えのない一冊のノートが入っているのに気付く。中身を確認しようと開くと、その瞬間目に飛び込んできたのは、「遺書」という文字だった。漣はノートの向こう側にいる誰かを救うため、シャーペンを手に取る……。一話 命の天秤二話 暁の猫三話 沢山の小さな想い出四話 君のいない現在五話 僕たちの夏六話 友達でいて七話 久しぶりだね八話 夜に落ちる九話 手紙エピローグ 君と生きる幾億の理由■著者青海野灰(あおみの・はい)新潟県出身・千葉県在住。『逢う日、花咲く。』で第25回電撃小説大賞《選考委員奨励賞》を受賞し同作でデビュー。繊細で丁寧な筆致は、選考委員からも高い評価を受ける。 著書に『世界の終わりとヒマワリとゼファー』(パレード)、『君を、死んでも忘れない。』、『明けない夜のフラグメンツ あの日言えなかったさよならを、君に』(いずれもメディアワークス文庫)など。■イラストレーターふすい