死の豪華客船の事故から一命を取り留めた珠子。CIRO-S(サイロス)復帰早々『夢攫い』なる事件が頻出、被害者は皆一晩の記憶を消失するというもの。だが、ついに能力者の能力までもが奪われる。 大きな違和感を抱えながら調査を続ける珠子の前に、伝説の能力者殺し『白の死神』が現れる。《夢》と《願望》。記憶消失と能力消滅。暗躍する死神。終わらない悪夢。強すぎる《想い》は、やがて怪物を呼び醒まし――違和感の正体に珠子が気づいた時、事件は急転直下の終焉を迎える! 予想のつかない展開、ヒリつく心理戦――第25回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》受賞の人気シリーズ第4巻! 重版続々、究極のサスペンス・ミステリをどうぞ。