第1回大藪春彦新人賞受賞者、捨身の初長編62歳、住所不定、無職。平成最後の大型新人。鮮烈なるデビュー!圧倒的なリアリティー。新人にしてすでに熟練の味わいだ。たちまち物語にのめり込んだ。(今野敏)人の愚かさをじっくりとあぶりだす手腕に脱帽だ。遅咲きの新人、おそるべし。(馳星周)五臓六腑を抉る、超弩級のハードノワール誕生! 平成最後に突如現れた、荒ぶる才能に瞠目せよ。(宣伝担当)なんじゃぁ、こりゃあ! ハードパンチャーや! 超ド級の純文学バイオレンスを喰らえ! (営業担当)吐き気を催すほどのリアリティーと人間の業を描いた作品力は、近年読んだ中でピカイチ。この作品を多くの人と語り合いたい。(メディア関係者)平成最後の大型新人がたどり着いた境地。最後まで読んだ人に訪れる、黒い快感をお楽しみください。(担当編集)逃れられない貧困と暴力が、日常を狂気に染める!紀州雑賀崎を発祥の地とする一本釣り漁師船団。かつては「海の雑賀衆」との勇名を轟かせた彼らも、時代の波に呑まれ、終の棲家と定めたのは日本海に浮かぶ孤島だった。日銭を稼ぎ、場末の居酒屋で管を巻く、そんな彼らの生を照らす一筋の光明。しかしそれは崩壊への序曲にすぎない。