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【日本文学】タグのライトノベル・小説

その店は、人生の岐路に立った時に現れる。さかさまの絵本、底のないポケットがついたエプロン、持てないバケツ……。古道具屋は、役に立たない物ばかりを、時間も空間も超えて客に売りつけ、翻弄する。不可思議な店主の望みとは何なのか。未来は拓かれるのか? 買い主達がその店に集結する時、裁きは下され、約束が産まれる。
公開日: 2017/06/02
ライトノベル
 
おじいちゃんから、入学のお祝いにランドセルをもらったみっちゃん。みっちゃんが喜んで箱を空けると、なかからでてきたのは、なんと‘かぶとむしランドセル’でした。その夜、みっちゃんが寝ていると、「ガサゴソガサゴソ」と音がします。夜行性のかぶとむしランドセルは、みっちゃんの明日の持ち物に忘れ物がないか調べていたのです。おかげで、みっちゃんは寝不足です。入学式の日、みっちゃんはかぶとむしランドセルを背負って学校に向かいました。ところが、かぶとむしのツノが頭の上からでているので、チョンマゲをつけた「とのさま」みたいだと、みんなから笑われてしまいました。それからも、かぶとむしランドセルは、こまったことばかりするのです。算数の時間にウンチをしたり、給食のゼリーを食べたり、くわがた先生を天敵だと思って威嚇したり……。怒ったみっちゃんは、かぶとむしランドセルを学校の裏山に捨ててしまいました。ところが……。
公開日: 2017/06/02
ライトノベル
 
現実から一歩だけ遠のくと、そこには物語の時間がはかなく美しく流れる。ほんの一歩、それが小説。主人公たちはあらゆる人生を越えている。
公開日: 2017/06/02
ライトノベル
 
人と人が会えば、それが夏であれば、物語が生まれ、人生が動き出す。再会から始まる7つのストーリー。
公開日: 2017/06/02
ライトノベル
 
主人公はすべて女性。キリリと生きる魅力溢れる女性たち、そしてその傍らには男性。ふとした出会いや記憶から、紡ぎ出される物語。すべて書き下ろしの短編全7編収録。
公開日: 2017/06/02
ライトノベル
 
天正九年九月末、美濃の国、土岐は実りの秋を迎えていた。見渡す限り、黄金色の稲穂が秋風に弄られて波打ち、百舌鳥の鋭い泣き声が時折辺りの大気を引き裂く小高い丘の中腹に座り込んで、稲田の広がりを見下ろす一人の若者がいた。本能寺の謎に絡んだ青年陶工の運命は? 痛快剣豪小説。
公開日: 2017/06/02
ライトノベル
 
軍神達は、すべて学問に於いても抜群であった様に聞き及ぶ。いつも少し無理なくらいに勉強せよ(「決戦下に於ける学徒に望む」より)。当局より全文削除を命じられた「花火」および日中不戦を訴えた「惜別」など、太宰治の戦時下の作品を収録。
公開日: 2017/06/02
ライトノベル
 
楽園のそばには、いつも廃墟がある。大避暑地という楽園に秘かに迫る死者たちの影。人は死んだらどこに行く? 人は死んだらこの世に来る。面白いという言葉では、とても足りない! まったく新しいタイプのサイコミステリー。
公開日: 2017/06/02
ライトノベル
 
家にも学校にも居場所がなかった少年。彼はある日、移動図書館車の清掃員の母娘に出会う。本を通じた幸せな交流もつかの間、ある事件によって、彼らは移動図書館車に乗って逃避行の旅に出る。本と図書館を愛するすべての人に贈る、一風変わった家族ドラマ。
公開日: 2017/05/31
ライトノベル
 
犬に噛まれた顔の傷を言い訳に、世の中との係わりを断ってしまったマレック。母親のクラウディアは彼を立ち直らせようと若者たちの相互自助グループへ送り込むが、突然マレックの父親が亡くなって――。十代の孤独な心を綿密に観察し、乾いた筆致で描き出す青春小説。
公開日: 2017/05/31
ライトノベル
 
利益のでない京都の院内店舗の再生を任された小山田は、不可解な行動をとったり、謎めいた商品を要求するお客に翻弄されるが……。
公開日: 2017/05/31
ライトノベル
 
「私は」と「私も」片岡義男の小説にはしばしば作家が登場し、今まさに思いついたストーリーを目の前の相手(作家はたいてい男で相手は女だ)に向かって語ることで成立している作品群がある。ここでの女性は金髪で青い瞳のアメリカ人女性だ。彼女は、日本語が日本人に無意識のうちにもたらしているものを分析した本を書こうとしている。日本語と英語をめぐる二人の批評的な会話の中で彼は彼女が放った「私は」を「私も」に変更することを要求する。それは信頼関係にある、そして異文化に属する二人のあいだにかけられた美しい橋である。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/05/31
ライトノベル
 
昼は娘と、夜は妻とこれは片岡義男の小説では、珍しい部類に属するのではないだろうか。なにしろ、3歳の女の子が全編にわたって活動しているのだ。作家としての夫、有能なビジネスマンとして毎日出かける妻、そして昼間はパパとすごす幼い娘。登場人物はこの3人だけだ。妻が外出したあと、男は思い立って、娘と外出する。予定外の行動であり、遠くもなく近くもなく、微妙な距離まで。妻のいない、娘とパパの二人の時間。しかしそれが秘密になるかというと……そうでもないらしい。楽しい信頼と少しのユーモアが溶け合った1篇である。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/05/31
ライトノベル
 
きれいに晴れ上がった空のあった時代を、カラダの中に住まわせること18歳で高校を卒業し、そこからまた18年。結婚して、離婚して、ヨリを戻す、というようなこともチラホラ。紆余曲折もありつつ、未来もまだまだ大いにある年齢だ。東京を離れた場所でのクラス会、という機会が訪れる。それは不思議とくすぐったい再会の時間だ。その中に、今、歌謡曲、それも古い歌謡曲の歌手をしている女性がいる。彼女が魅せられている古い歌の中にあるのは今の時代が失った空であり、希望だ。この小説のタイトルはもちろん、岡晴夫の「あこがれのハワイ航路」のあの歌詞から取られているはずだ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/05/31
ライトノベル
 
「今日の私は聞き役です」長篇小説の中心にいるのは美佐子という女性。中心、というのは登場の頻度が最も高く、彼女の視点が基本のトーンになっている、ということで実は美佐子がこの小説の中では最も静かな存在である。彼女は多くの人と会い、ほとんどの場合、聞き手に回る。彼女ほど話しやすく、聡明で、気持ちの良い相手はいない。そうして人の話をすべて親身になって聞きながら彼女は時折、プールに入って泳ぎ、コーヒーを飲み、手紙を書く。光のあたったプールにできるのは自分の影。影はいつだって冷静で、その影を彼女は愛している。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/05/31
ライトノベル
 
「入ってきて」と彼女は言った『夏と少年の短篇』(ハヤカワ文庫)所収の1篇。18歳の少年にとっての、もっとも鮮やかな瞬間を切り取っている。最初は、バッタリと道で遭い、そのままプールへ。2度目は、ちゃんと約束をして海岸へ。少年と少女の輝かしい季節のエピソード。プールでは、まるでそれが自分のものであるかのように少女は少年に向かって何度も(プールへ)「ねえ、入ってきて」と言う。そして海岸では、少女が一度やってみたかったという夢を、あっさり実現させる。完璧な夏は、この小説の中にある。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/05/31
ライトノベル
 
父親であることを知らなくても、父親は父親再会がある。二つの再会だ。最初に男同士の再会があり、そこである疑問が浮かびそのことの確認も含め、2度目は男と女の再会がある。そこで明らかになったこと。それは子供の存在であり、そのことを自分が知らせてもらえなかったことであり、さらにジェンダーもからみ、ニューヨークと日本の差もあり、そして何より、彼女の生き方のことがある。ケンカや怒号や訴訟があってもおかしくない場面だろう。しかし片岡義男の小説でそれはありえない。代わりにそこにあるのは……そう。雨のなかの日時計だ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/05/31
ライトノベル
 
「彼」は放り出され、一人で歩いていく6つのエピソードからなる短篇だが、一筋縄ではいかない。なにしろ、6つがバラバラなのだ。最初の章に男が6人(6人、とわざわざ書いてある)出てくるから、その6人の、それぞれのエピソードを書いたもの、という解釈も成立するだろうが、まったく違うかもしれない。6人の男は女を見て、会話をして、電話で話し、結婚もせず、別れ話を受け入れ、その後の自分の人生を歩いていく。この短篇のテーマは、あるいは「孤独」かもしれない。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/05/31
ライトノベル
 
動いていた1週間、動かない1週間一緒に住んでいて、恋人と呼べなくはないが家庭を営むには至らない男女がいる。男は不意に会社を辞めるが、理由は明らかではない。そして彼は1週間、実家に帰省する。その際、女は、自分の親友で、彼の帰省先の近くに住んでいるもう一人の女に会うことをしきりにすすめる。まるでその女と結婚させたがっているかのように。しかもその女は離婚を経験し、娘を一人で育てている境遇だ。ここで起こっていることは何か。その1週間で男の何かが確実に変わってしまい、しかし女は以前のように部屋から動かなかった。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/05/31
ライトノベル
 
Tシャツのその下には……受験を控えた高校生男子。魅力的な女性教師が、自分の姉と友人であるという状況はちょっと誇らしいものであり、同時にドギマギするものでありいずれにせよ、彼にはその女性教師が気になって仕方がない。姉の友人であるがゆえに接近するチャンスにも恵まれた彼はある時、Tシャツをプレゼントすることを思い立つ。夏休み明けの授業でそのTシャツを教師が着てきたことにも興奮をおぼえる。しかし感情の高まりはそれでは終わらない。渡してしまった後で彼は初めて気付く。それが、地肌に直接触れる衣類であることに。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/05/31
ライトノベル
 
誰もいない部屋にいま、自分がいる主人公は写真家の女性。経験豊富で著作もあるが、学びたいことはまだまだあり、今は花の写真を専門に撮る年上の、同じく女性の写真家のアシスタントを務めている。使われる身として日本全国を忙しく回っている彼女には同居している男性がいたが、別々に暮らしたい、という願いがあった。幾度目かの旅先からの電話で、彼女は打ち明ける。自分のいない部屋に男性にいてほしくない。そして帰ってきたいま、自分しかいない部屋。あらたな出発がそこにあった。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/05/31
ライトノベル
 
現実とは別次元の「完璧」を手にすること非常に雑な感想めいた言葉でまとめてしまうなら例えば「ストーカー」といった言葉でこの短篇の何がしかを言い表すこともできるかもしれない。しかし、恋人、と呼んで差し支えない女性の姿を自分が不在で、彼女が完璧に一人でいる時の美しさとして本人に気付かれることなく写真で見たい、という男の欲望はここでは良し悪しとは別の次元で純度を上げていく。そう、事は現実とは別次元の「完璧」をめざしたものなのだ。そしてご安心。ラストには女性側からのささやかな復讐も待っている。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/05/31
ライトノベル
 
同意なき記念写真偶然地下鉄に乗り合わせた男女が久しぶりだからちょっと飲もう、ということになる。よくある場面だ。そして6軒もハシゴして女のほうが酔いつぶれそうになっている。男は女を支えながら部屋まで送っていく。女は寝てしまう。そこで男はその日、景品で当たったインスタント・カメラをたまたま今、自分が持っていることに思い至る。酔いつぶれた女が目の前に横たわり、そこにカメラがある時、男はどうするのか。片岡義男はそれをどう書いているのか。さあ、今からそれを読んでみよう。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/05/31
ライトノベル
 
男はやじろべえ、または夢のような抽象論男が一人。女が二人。そこには恋愛感情がある。このような状態はしばしば「三角関係」と呼ばれ、著しい憎悪や不均衡を呼び込むが、ここではそうではない。これは三角ではなく、やじろべえだ。左右にそれぞれの女性がいて、男は支点に位置し、ひどく安定している。1対1の付き合いよりも、そのほうが男は安定するのだ。しかし、二人の女はどうか。小説の全編を通じて、冷たい雨が降っている。7月だが冷たい雨だ。そこで彼女たちは火花を散らし、そして時間の経過とともに微笑も加わる。その時、男はそこにいない。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/05/31
ライトノベル
 
結婚は死のはじまり?奇妙な短篇である。一組の夫婦の会話を通じて、妻のほうの友人が結婚についてどう考えているか、そして彼女が食事というものをどう考えているか(それは常人にはなかなか理解しがたいものである)が描かれる。世の中には常識では考えられない苦しみがあり、端から見れば観念をこねくりまわした頭でっかちに見えるようなことでも当人にとっては身体性をしっかり伴うダメージだったりする。多くの人にとって、平凡だが幸福に近いような物事の中にも「死」を見てしまう人はいるのだ。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/05/31
ライトノベル
 
ごく内輪だけの写真展一人の女性と一人の男性が会うのはいつもホテルの部屋だ。そして男は「見てほしいものがある」と言いつつ躊躇もあり、もったいぶって、しかしとうとう「それ」、つまり写真を見てもらうことになる。被写体はすべて同じ。明瞭で、かなりの枚数がある。すべて自分で自分を撮ったものだ。だが果たして「それ」は自分か?嫌悪よりも笑いを表す女性だからこそ、こうして見せることもできる。とても公共の場に晒すことはできないがやがてホテルの部屋が、ごく内輪だけの展覧会場と化すかもしれない。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/05/31
ライトノベル
 
私ともう一人の私とは、けっして会うことがない少女小説にして哲学小説。それも高純度の。少女が「死」に魅入られる物語は世の中にいくつかあるだろう。しかしここまで理論的に、少女同士の会話を通して「私」とは何か、「私」が「私」であるとはどういう事態か、そしてそのことと「死」の関係を考察した小説はそうはないだろう。大人になり、次第に曇ってゆく眼では見えないものを彼女たちは見ている。怖ろしい小説である。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/05/31
ライトノベル
 
雨のバルコニーで紅茶ふとした瞬間に誰かを思い出し、お茶に誘い出す。誰にも経験のあることだろう。電車を降りた男は思い立って女に電話をし、そして女は自分が出向くのではなく、この家に来いと言う。そこでふるまわれるのは紅茶だ。しかも、雨が降っているのにわざわざテーブルに和傘を差し、バルコニーでそれを飲む。そこには偶然の、ささやかな、しかし確かな時間の輝きがある。二人はそれを楽しむ。親や家や恋の話をしながら。さて、この二人の関係は?それを推測するのが、読書の愉しみというものだろう。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/05/31
ライトノベル
 
あの過去は現在のために男と女の、極めて印象的な再会のシーンから始まる長篇小説。二人は高校の同級生であり、17歳だったあの頃から15年の時を経て今は32歳だ。偶然の再会は、今まで意識していなかった、あるいは無意識下に押し込んでいた気持ちを浮上させる。そのあり方は男と女で違うが、見ている未来の方向は違っていないようだ。そしてここには二人だけでなく、他の同級生、故郷の町、男が離婚したかつての妻までが動員され、過去が検証されながら、そのことが二人にとってどのように「現在」であるかが描かれる。【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/05/31
ライトノベル
 
人はなぜこれほどたやすく17歳に戻ってしまうのか?再会があった。45歳、という中年の男女の再会。実に28年ぶり、ということは、かつて二人は17歳だった。人生における最も輝かしい年齢。その時初めて二人は「女」になり、「男」になった。この小説の冒頭は、47歳から始まる。つまり、再会からさらに少し時を経て、デートを重ねた地点なのだ。女性から男性に贈られるプレゼントと、彼女から打ち明けられた話は30年の時を超えて彼を狼狽させる。美しく、そしてどうしようもない狂おしい思いがそこにある。いったい二人はこれからどうなるのか?【著者】片岡義男1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
公開日: 2017/05/31
ライトノベル
 
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